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2007年11月19日 (月)

おれたちは天使じゃない

『君達に最新情報を(以下略』
本題に入る前に、「勇者王ガオガイガー」をリレーで全話観ました。
「ストレス」が敵のロボットアニメ。本当にこれローティーン向けに作った作品ですか?
引き篭もりがちで、負の感情に押し潰されがちな「心の弱き」現代日本人は、まず観てほしい。曲名は分からないけど、ジェイアークが登場するときに流れる挿入歌。これは泣けるでぇ。(涙はこれで(ry

閑話休題

3ヶ月ぶりくらいに観ました。ひょっとしたら「霧の向こう」以来?
ミュージカルカンパニーイッツフォーリーズの作品です。

年の瀬も迫る晩の事、刑務所で集団脱獄が決行された。別荘街に逃げ込んだ3人の男「ねじ釘の哲」、「泉の三太」、「キャンパスの助六」。
忍び込んだ邸宅で彼らが目にしたのは、父と娘の首吊り心中だった。
思わず助け出す3人。一命を取り留めた少女ミツ子は、この脱獄犯3人組を「天使」だと思い込む。

1955年にハンフリー・ボガートらが映画化、また1989年にはロバート・デニーロが主演を演じてリメイクされた原作を、1980年にいずみたく(「見上げてごらん 夜の星を」、「アンパンマン」挿入歌など)主宰のミュージカル劇団フォーリーズ(現ミュージカルカンパニーイッツフォーリーズ)が「日本の物語」として脚色した、「日本創作ミュージカルの最高傑作」と呼ばれているとかいないとか。

3年前に一度地元で見ていたのですが、当時は大変にヤサグレていたため、どこか斜に構えて観ていた事を憶えています。でも、劇中歌「今、今、今」と、西本=ねじ釘の哲=裕行さんの締めの一言「おれたちは天使じゃねぇんだ」に深く心を抉られ、ヤサグレ心に涙を流した思い出は今でも忘れません。
あ、忘れていました。今回再び、「おれたちは天使じゃねえ」という台詞を耳にし、声を殺して泣き出すまでコロッと忘れておりました。
ついでに言ってしまうと、泉の三太役の井上一馬さんが3年前にも同じ役で地元に来ていた事もすっかり忘れていました。

今回はバイトを一日休んで、搬入から交流会、搬出まで(2ステージ公演だったので、2日目の最後まで)参加させていただきました。
搬入口での顔合わせ、「霧の向こう」と同じスタッフの方々から、
「どうしたのこんなところで?!」
と一言。
お、憶えてくれてたんスね…(ドキドキドキドキ
開口一番「霧の向こう」の時の非礼を詫びつつ、最初から最後まで付き合う旨ご報告。派遣の搬入出手伝いさんと一緒に荷降し。

公演が終わって感動に涙しつつ、カーテンコール中は独りスタンディングオベーションしつつ、交流会に参加。
井上一馬さんを目の前にしているのに、自己紹介が終わるまで気付かなかった事を平謝り。
「宮崎からわざわざ公演に観に来てくれた方をご紹介します。」
と振られたので、しどろもどろになりながらも自己紹介と今後の活動表明(ナゼニ!?)。
一馬さんと芝居の話をしていた筈なのに、いつの間にか「磯野家みたいな日常って幻想」という結論で意気投合しつつ笑顔で握手。
席を移動して、「霧の向こう」に参加してた女優さんとしばし「霧の向こう」話に花を咲かせ、制作の方からは3年前に地元でやった「おれ天」のかなりイイ話を聴かせていただいて、この時点で僕の精神ポイントは完全回復しました(でも夜更かしと若干の飲みすぎで、翌日全く仕事にならなかったのはここだけの話)。
2次会ではボジョレー・ヌーボをグラス1/8ずつ酌みながらアツイ演劇論で大論戦を展開。
その辺は、機会があればおいおい書いていこうかなと思います。

脱獄3人組よりも、心中しかけた家族の方に注目して観ていたのですが、
「今、生きている事が一番重要なんだ。幸せなんだ。」
というのがこの芝居から僕が感じたこの作品のテーマでした。

以下ネタばれというか、知らない人を完全に置いてけぼりしたトークになります。

結果的に3人組は自首したものの、別に脱獄を悔いて改心したわけではないですし(そういった気持ちの揺らぎが無いとは言わない)、そもそもこの家族がした事だって「殺人を容認し、見逃した」犯罪です。でも、この家族にしてみれば、目の上のタンコブだった障害(しかも相手はこの家族を見殺しにする気満々だった)を綺麗に取り除いてもらった訳で。

勧善懲悪がまかりとおる人生なんて現実的にはあり得ない。
「サザエさん」のような平和な日常が恒久送るなんて、それこそが非日常。
それでも人として、生物として生まれた以上は生きなきゃならない。
寿命でも不慮の事故でもない死の危険からは意地でも抗わないといけない。

塞ぎ混んで部屋でモニターと睨めっこしているティーンエイジャー達に、是非とも観てもらいたい一作です。

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コメント

だいぶ治まってきましたが、私もヤサグレておりました。
斉藤一人氏曰く、ヤサグレているときはチャンスの前ぶれなんだそうです!

観てみたいなぁ。。。
イッツフォーリーズのステージにきっと何かを感じるんですよね。
何なんだろうなぁ。。。♪

投稿: プリンmama | 2007年11月21日 (水) 10時19分

コメント多謝です!
>斉藤一人氏
そういえば、僕が
「芝居で食っていくんだ!」
と決意したのもだいたい3年前くらいです。
ぉぉ、的を射ている…のかな?

力強いテーマ性とレトロなエンタテインメント性が、フォーリーズの魅力かなぁと最近思います。
是非一度、ご鑑賞くださいませ。

投稿: うやうや次郎@管理人 | 2007年11月21日 (水) 14時40分

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